最近見た映画
『悪は存在しない』
濱口さんの映画、やっぱり好きだ。
独特の不穏な空気感に毎作品、引き込まれてしまう。
今回は特に、のっけから「不穏」が全開で、
悲劇の予感が漂いまくっていて、
別にホラーでもないのに怖くてたまらなかった。
それが、人間の本質、世界お本質だと突きつけられるような感覚だった。
『Barbie』
観よう観ようと思いつつ見ていなかったバービー。
女の子のあらゆる夢がつまった「バービーランド」で、
死について考えてしまったバービーが現実世界へ向かう。
バービーランドとはまるで逆転していて、
男性社会で女の子の夢は押し潰されていることを知る。
あのバービーの世界観をこんなふうに映画にできることに感動してしまった。
リカちゃんも最近だいぶ自由だけど笑
『夜明けのすべて』
今年というか、ここ数年の私的ナンバーワン。
命には関わらなくても、体調不調を引き起こす病を持つ人たちがいる。
例えば、重い生理痛、うつ、パニック障害など。
”とるに足らない”病気として、周りの理解を得られない一方で、
実は生活や仕事に支障をきたし、苦しんでいる人も多い。
というより、体調そのものはもちろんだが、
周りの人から理解されないことが苦しいのだろうと思う。
そういう人たちが生きやすく、共存していくにはどうすればいいのか。
すごい問題提起をしてくれている映画。
単純に恋愛ものとかにしてしまわないのもすごく良かった。
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