20歳くらいの時、私は常に消えてなくなりたいと思っていた。
もうすぐ学校を出て働くのかと思うと、もう人生終了、
自分は絶対に世の中に出てもうまくいかないし、
男とも絶対にうまくいかないし、
子供を産んでお母さんになるとか恐怖でしかないし、
このままでいられないのなら、もう○んでやる!
なにもかも、いやいやいやの感嘆符!(by『バナナブレッドのプディング』)
といった調子のデスパレートな女子だった。
だから、若い女子が、特に大学を出るか出ないかくらいの女子が、
病んでいると聞いたりすると、そりゃそうだよ、と思う。
(だいたい、友人の子供たちがそのくらいの歳なのだ)。
そして、私はそういう時期に◯にたいと言いながら、結局○に切れず、
こうして生きながらえているのだけれど、
果たして、じゃあ、今、その子達に何かアドバイスできるかというと、
なかなか適切な言葉は出てきそうにもない。
もう人生終わりだと思っていた二十歳の私は、
50歳になった今でも、
なんだかあまり変わらない絶望の中にいるような気もするし、
いやむしろ、もっと絶望的な状況にあるような気もする。
その中間地点のどこかで楽しいことはあったけれど、
嫌なことや辛いことだってその何倍もあった。
どこまでいっても、
「生きててよかった!だからあなたも生き延びて」なんて
自信たっぷりに言うことなんて、とてもできそうにない。
まあでも、どうだろう。
あの頃の私に今声をかけるとしたら?
それはあなたにとって大事な気持ちだよ。
大人は「はしかみたいなもの」なんて言うかもしれないけど、
そんなの気にしないでいい。
あなたの気持ちはあなたのもの。
それを持ったままでいいんだよ。
自分の思いに蓋をせずに、自分が思うまま、好きなことをやるだけでいい。
そのうちきっと自分より大切なものができるはず(恋人や子供とは限らない)。
そうなったら、時々は、あ〜、まぁ生きててよかったな、と思うはずだから。
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